Carving:和彫り・洋彫り

和彫り—桜、牡丹、松竹梅など日本の伝統的な絵柄を、タガネと呼ばれる彫刻刀で地金に彫り込む。”間”を生かして、その絵柄を強調する彫刻の技です。洋彫り—和彫りとは異なり”間”をおかずに、同じ絵柄(花、葉、唐草)を連続して彫りこむ技法です。細かい月桂樹などをリング側面に彫り込むことなどによりアンティークな風合いが生まれます。
ここではリングのボディーを制作する過程からご紹介をします。写真は特殊な樹脂製の型を切り出しているところです。
切り出した型をヤスリで削って形を整えていきます。作業はすべて目分量ですすみます。職人の熟練の技です。
だいたい出来上がりました。樹脂製の型を原型にして、金属を流し込んでボディーを制作します。
左端が樹脂製の型、真ん中が樹脂を元にした型からキャストされた金属のボディー、そこに彫りを入れて完成したのが、右側のリングです。
次は彫りの工程を洋彫りのリングでご説明します。ボディーを松ヤニで固定して、彫りの基準になる線を薄く彫り込みます。
細かい下書きなどはせずにいきなり彫り進めていきます。長年の勘と経験が活かされています。
一番奥に花の形が浮き上がってきているのが分かります。石を留める場合は、この時にツメを起こしていく工程も加わります。
細かい部分を仕上げて完成したリング。洋彫りの特徴の一つでもあるアンティークな風合いが出ています。